「インスタ映え」を超えていけ

下記の「Instravel」というタイトルの動画、何の動画かわかりますか？？

最初は何のビデオかわからないですが...全部見てみると、秘められた「インスタ映え」への皮肉が伝わってきますね (笑)。そう、Instagramに特定のハッシュタグを用いて投稿された「旅」の写真がどれだけ同じアングルで取られているか、を皮肉ってるんです。

The video starts with the obligatory passport shots, followed by photos of plane wings in the clouds. The video shows that photos in front of places like the Taj Mahal, the Eiffel Tower, Machu Picchu, and Fushimi Inari-taisha in Japan, are often taken from the same angle with the same framing.

(訳)ビデオはではまるで義務かのように撮影・投稿されたパスポートの写真に始まり、そのあとに飛行機の中から翼を撮影した写真が続きます。ビデオを見ていくと、タージマハルやエッフェル塔、マチュピチュ、そして日本の伏見稲荷神社....これらの前で撮影された写真が、どれもよく似た構図で撮影されていることがわかります。

正直このビデオを見てドキッとした方もいたのでは？？？

知らず知らずのうちに縛られている私たち

Instagramは極論言うと、ただのSNSです。ただ、多くのユーザーがそれぞれの投稿をしていく中でだんだんと「インスタっぽい」という文化が出来上がり、そして「インスタっぽい写真を投稿したい」という文化もまた育っていったんですね。

この文化の影響力が強くなりすぎたばっかりに、「もはや旅するときもInstagram投稿用の写真しか考えてねえジャン。。」と思ってうんざりしちゃったのがOliver氏。 この動画が話題になったのもこの「うんざり感」に共感した方が多いからと言えます。

Instagramを乗りこなせ

Oliver does point out that in researching photos for the video, he did find some inspiring and talented people — for better or worse, social media is just a tool. Still, it’s an eye opening look at how our collective behavior can be governed by our need to perform for an app like Instagram.

(訳)Oliver氏は、動画作成にあたってインスタに投稿された写真や動画を見る中で、明らかに他とは違って目をひく、魅力的な投稿があったとも言います。良くも悪くも、ソーシャルメディアはツールに過ぎません。それにしても、私たちの行動がInstagramのようなアプリ上で周りにどう見られるか...そんなことにこれ程縛られていることを思うと、驚きを覚えずにはいられないですね。

ただ原文には上のように書かれていますけれど、そのソーシャルメディア上で活躍したいという方だったらある程度のそのプラットフォームに馴染む投稿も必要とは思います。Instagram上でTwitterで人気の投稿してもそんな流行らないですしね。文化は理解しないといけません。

Instagramの文化を理解しつつその上を行く、自分だけの世界観を作り出す。今後活躍の幅を増やしていかなければいけないインフルエンサーも、そういった工夫・挑戦が不可欠になっていくことは間違いないでしょう。

原文
This video proves we’re all just taking the same Instagram pictures