SEOの時代は終わり?音声検索が導く「コンテクスト・イズ・クイーン」の時代
「OK, Google」
音声検索の活用は、日本ではまだ馴染みきっているとは言いがたいものの、世界的には徐々にそのプレゼンスを高めつつあるようです。
According to Google, 20 percent of all mobile search queries are voice search, and that number will only go up.
(訳)Googleによると、モバイル上での検索の20%は音声検索によるものとなっており、その数字は日々伸び続けています。
技術の進化もまだまだ終わりません。
Voice recognition technology is getting better and better: Google’s technology is now 95 percent accurate.(訳)音声認識技術は日に日に進化を遂げています。Googleの技術においては今や95%もの正確性を誇っています。
この状況に対して、Webマーケターは楽観視はしていられないですよね。 だって、これまでは「恵比寿 おすすめ 焼肉」といったキーワードに対策を行うことが求められていたところが、「恵比寿で一番美味しい焼肉屋さん教えて」と検索されることを前提にコンテンツを仕上げないといけなくなるんですよ?
音声検索とSEO
For instance, unlike typical search queries you do on your computer, voice search queries are longer than their text counterparts; they tend to be three to five (or more) keywords in length.
(訳)例えば、PCで検索キーワードを打ち込むのと違って、音声検索ではキーワードが長く、だいただ3~5字くらいの文字数になりがちです。
ここでは英語での音声検索について言っているので、日本語だと上記のような文字数には収まりません。むしろ単語ベースの検索よりかなり長くなるでしょうね。
音声検索で最も使われている単語は?
引用:How do you optimize content for a voice-first world?
上記のキーワードは、音声検索時に使われることの多い単語。一位から「 how」「what」「best」、割とイメージ通りでは?
音声検索が使われる場面で特に多いのは「目的地への道のりを尋ねる時」らしいので、「How can I go ◯◯?」とか多そうですね。日本でも、単語は違えども近いニュアンスの言葉が使用頻度上位に並ぶでしょう。
音声検索対策で考えるべきは
原文では、音声検索に対応すべき方策として
- リッチスニペットを活用すること
- h1、h2、h3...タグをしっかりと使うこと
※リッチスニペット = 例えば、カレーのレシピを調べた時に、検索画面に写真付きのレシピ表示されますよね?リッチスニペットとはあれのことです。構造化データマークアップにより実装可能なSEO施策の一つです。
などなどの、技術寄りな内容についても書かれています。ただ、本当に大事にすべきは
Understand your customer’s intent, and optimize the content on your pages for every stage in your customer’s buyer’s journey.
(訳)カスタマーが何に関心を持っているかを理解し、、カスタマーが購買行動フローにおけるどの段階にいるのか、に合わせてページを作りなさい。
これに尽きると思います。
音声検索においてはSEO以上に、ユーザーがどういった表現で物事を調べようするかは多様になると思われます。ただSEO同様、音声検索対策もWebマーケティングの一環。
ユーザーが何を求めているのか?その時どういう言葉で検索するのか?について仮説を立て続ける力と、(おそらくキーワードプランナーのようなツールを使いつつ)定量的にその仮説を検証し続ける力はより一層必要とされていくでしょう。
SEOが一世を風靡したように、音声検索もIT業界のトレンドを生み出すのか、楽しみですね〜!