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ロシア進歩党党首・ナワリヌイ氏のインスタ投稿が削除。政治とSNSとの正しい関係は

Instagram上で

Instagram has taken down content posted by Russian opposition leader Aleksei Navalny under pressure from a government agency, while YouTube has yet to do so. Navalny and others have criticized Instagram for complying to what they call a politically motivated move to silence him.
(訳)Instagramは、ロシアの進歩党党首アレクセイ・ナワリヌイ氏の投稿を、ロシア政府機関からの要請を受けて、削除しました。一方、同様のコンテンツが投稿されていたYoutubeではまだこのような措置は取られていません。ナワリヌイ氏とその賛同者は、彼の声をなかったことするような政治的な対応に従ったInstagramに対し抗議をしています.
Instagram上でこのような政治的発言が行われることは日本ではあまり見ない例ですが、ナワリヌイ氏はロシアでは超有名な人物であり、ブロガーでもあります。そのSNS上での影響力の大きさに対して警戒心を持ったロシア政府側の要請と言えます。

ちなみに、ナワリヌイ氏について補足をすると2012年には「ウラジーミル・プーチンが最も恐れる男」としてウォール・ストリート・ジャーナルに紹介されたり、「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれたことのあるロシア反体制派の人物です。現在は進歩党党首としてロシアの改革に取り組もうと幅広く活動していますが、デモ活動を扇動するなど過激な動きも多い為度々拘留されるなどロシア政府からの警戒も非常に大きいようです。

実際、今回削除された投稿も

The issue is around a video accusing a Russian official, deputy prime minister Sergei Prikhodko, of accepting a bribe from prominent businessman Oleg Deripaska
(訳)内容としては、ロシア連邦政府副首相であるセルゲイ・プルチホコ氏が、ロシア・アルミニウム社社長のオレグ・デリパスカ氏より賄賂を受けとったことについて批判するものでした。

と、政府高官に対して批判的立場をとったもの。

コンテンツとプラットフォームの関わり

今回Instagramは該当の投稿を削除した一方で、Youtubeは即時の対応は行っていません。プラットフォームとしての透明性を求められるつつある...と以前の記事でも書きましたけど、やはりFacebook社傘下のInstagramとYoutubeとではコンテンツへの対応はかなり異なってきているとえますね。 今回は政治的投稿という特殊な例ではあるものの、ユーザー数が日々増え、その注目度が上がっている現状の中で「コンテンツ規制」のあり方もどんどん変わっていきそうですね。

ただ、ロシア政府に「なんとかしろ」と言われたら二つ返事で頷いてしまそう。おそろしあ。

文引用
Under Russian pressure to remove content, Instagram complies but YouTube holds off

アレクセイ・ナワリヌイ氏のInstagram

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